(この記事は2013年10月2日時点の情報です)
野村俊夫 先生(歯科)
患者さんとの信頼関係とチーム医療で満足のいく治療を提供
野村歯科医院(安芸区矢野南)
【住所】広島市安芸区矢野南1丁目17-11
【TEL】 082-888-8188
技術のレベルアップに余念がない野村院長。機能面・健康面・審美面を考慮した歯科診療を行う
「どんな治療をするのだろう?」「いつまで通院しないといけないの?」「治療費はいくらかかるの?」そんな疑問を抱いたまま診察台に座るのは誰でも不安です。そもそもどこがどう悪いのかよく分からず、そのことを先生に質問しづらいという人も中にはいるようです。
安芸区矢野南にある「野村歯科医院」の野村俊夫院長の治療は、患者さんと医師とスタッフがきちんとコミュニケーションを取ることから始まります。
丁寧なカウンセリングで患者さんと正面から向き合い、希望や不安、困っていることを伺って、お口の中の状態だけでなくその方を理解したうえで治療方針を決めていきます。
今回は、患者さんに満足のいく治療を提供するために、野村先生が日々心掛けていることを伺いました。
名前を呼ばれたらすぐに治療を始めるのではないのですね。
いきなり治療を始めるのではなく、まずはカウンセリングを行い患者さんの話を聞くことから始めます。
患者さんにとって満足のいく治療を行うためには、もちろん歯科医師の技術は必要です。ですが、いくら技術が高くても、どんな治療をするのかよく分からないまま治療を受けるのは、患者さんにとって不安ですよね。治療が完了してお口の中が良い状態になっても、気持ちのどこかに不満が残ってしまうと思います。
患者さんに安心して治療を受けてもらうことは、歯科に限らず医療の基本です。そのために大切なのは、患者さんとのコミュニケーション。まずは、お口の中で気になっていることやこれまでの経緯、治療の希望など患者さんの話を聞かせてもらい、患者さんを知ることが治療の第一歩だと考えています。ですから、初診の方の場合は特に時間をかけて、丁寧にカウンセリングを行います。
患者さんが話しやすい環境作りを工夫されているそうですが。
患者さんと話をする時は、別室のカウンセリング専用のお部屋でお話します。診察台に座ると、今にも治療が始まる雰囲気で緊張してしまいますよね。質問したいことがあったのに、つい聞きそびれてしまったということがないよう、落ち着いた雰囲気で会話ができる環境を用意しています。
歯科治療に限らず、何かトラブルが起こる原因のほとんどは説明不足なんですね。こちらがきちんと説明をしたつもりでも、患者さんが聞いていなかったり、理解できていなければ、それは説明していないのと同じです。
患者さんに治療内容をきちんとご理解頂くために、お口の中の状態を画像で確認しながら、治療の選択肢を紹介し、治療方針、治療にかかる時間や費用、リスクもきちんと説明したうえで治療を始めるようにしています。
例えば失った歯の治療の場合、入れ歯、ブリッジ、インプラントが主な治療法となりますが、治療によっては費用がかかるもの、治療期間が長くかかるもの、それぞれのメリット、デメリットは違ってきます。そのことをきちんと説明して納得頂いたうえで、患者さんと一緒に治療を選択します。
ご希望に沿った治療でなければ、こちらがベストを尽くした治療をいくら提供しても、患者さんに100%喜んでもらうことはできないですからね。
治療をするうえで心掛けてらっしゃることは何ですか?
正確な診断に基づいた治療を行うことですね。歯の内部の状態をしっかり確認したうえで治療方針を決めていくことが重要です。
診断の際はレントゲン撮影を行いますが、患者さんの健康のことを考えて、放射線量の影響が少ない歯科用デジタルレントゲンを導入しています。また、インプラント治療などのより正確さが求められる診断では、CTを用いてお口の中の状況だけでなく顎の骨格も把握します。
撮影した画像は患者さんにお見せして、どこが悪くて、どのように治療するのか視覚で確認してもらいながら、治療方針をお話します。
あと、特に気をつけているのは、個人情報保護と感染予防対策の徹底ですね。ゴム手袋やコップ、エプロンなどは使い捨てのものを使用し、医療機器は特殊な機械を使って滅菌するなど、特に衛生面では最善の注意を払っています。
そもそも野村先生はどうして歯科医師を目指されたのですか?
どんな仕事でも人に喜んでもらえる仕事は素晴らしいですよね。昔から絶対に歯医者さんになりたかったわけではないんですが、将来は人に喜んでもらえるような仕事に就きたいという思いがあって、気付いたら歯科を選択していた感じでしょうか。
今は歯科医師になって良かったと心から思っています。治療が終わって患者さんが喜んでいる姿を見ると、自分も本当に嬉しいですし、充実した気持ちになりますから。
スタッフにもいつも話しているのですが、ただ悪いところを治せばいいというのではないし、お金のためだけでもない、患者さんに喜んで帰ってもらえる仕事をしよう、と。スタッフみんなも同じ思いで、患者さんに親身になって接してくれているので、安心して仕事を任すことができます。
先ほど、患者さんとの信頼関係が大切だとお話しましたが、スタッフ間の信頼関係もまた大切です。ドクター1人が頑張るのではなく、チーム全体で患者さんをサポートすることも、患者さんに喜んでもらえる医療を提供するうえで欠かせないと考えています。
チーム医療で患者さんをサポートしているのですね。
歯周病は、患者さんと歯科衛生士がしっかりコミュニケーションをとって治療をしていけば、8割の方が治癒すると言われています。そして歯周病の治療は、歯磨きの指導や歯石の除去などの定期的なメンテナンスが重要で、ドクターよりもむしろ歯科衛生士の果たす役割が大きいのです。
当院では、厚生労働省の国家資格を持つ歯科衛生士7名が患者さんの治療に当たっています。優秀なスタッフに恵まれたおかげで院内の雰囲気も良く、私も気持ち良く仕事をさせてもらっています。よく働いてくれるスタッフには、本当に感謝しています。
お休みはどのように過ごされているのですか?
患者さんのニーズや治療技術は時代とともに変化していて、10年前と今とでは随分違います。もともとは歯内療法といって歯の根っこの部分の治療が専門でしたが、現在は、日本歯内療法学会、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会、日本歯科東洋医学会など、様々な学会に所属し、患者さんの幅広い希望に応えられるよう、治療レベルアップのための勉強は欠かせません。
趣味はゴルフが好きですが、冬ソナを見てから韓国にはまってしまいました(笑)。昨年の院内旅行は韓国に行き、ロケ地巡りをしたり美味しい物をたくさん食べてきましたよ。
国家資格を有する歯科衛生士による定期的な予防処置・メインテナンスで予防に力を入れている
最後に「広島ドクターズ」の読者にアドバイスをお願いします。
歯医者さんに行くだけでは歯は良くはなりません。歯を良くするのはあくまで患者さんご自身なんですね。
治療して症状が改善されると、歯が健康になったような気がしますが、実は治療が済んだ後が肝心なんです。
虫歯も歯周病も生活習慣病なので、適切な指導を受けて規則正しい生活に改善していかなければ、再発を繰り返します。また、原因はお口の中の細菌感染ですから、ばい菌を減らしていくために歯科衛生士による定期的なケアを受けることが重要です。
悪いところがないのに歯医者さんに行くことに抵抗があるかもしれませんが、悪いところがない時こそ悪くならないために定期検診やメンテナンスを受けて欲しいのです。
4か月に1回、若い方で特に問題のない方は半年に1回でもかまいません。足を運んでくだされば、優秀な歯科衛生士が全力で患者さんの歯を健康に保つサポートをしますよ。歯医者さんと上手に付き合えば、患者さんにとってプラスになることは多いはず。痛くない時こそ歯医者さんへ行く習慣を是非つけて欲しいですね。
医師のプロフィール
野村俊夫先生
●日本大学松戸歯学部卒業
●日本大学松戸歯学部口腔診断学教室入局
●銚子市立病院歯口科勤務
●日本大学松戸歯学部口腔診断学助手
●野村歯科医院開院
●医療法人社団俊美会設立
‐研修歴‐
・O.A.M先進インプラント認定医
・O.A.M New Implant System認定
・straumann インプラント認定
・カルシテック インプラント認定
・歯周治療 JIADSぺリオホテツコース 目白歯周病学研究会ぺリオコース
・歯内療法 小嶋寿先生(東京都銀座開業)歯内療法 補綴コース
・補綴治療 丸茂研修会ホテツコース くれなゐ塾 内藤正裕先生コース
‐資格・所属学会‐
・日本臨床歯周病学会
・日本歯周病学会
・日本歯科東洋医学会
・日本歯内療法学会
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